唯我独尊わがまま放談

年度末を迎えて

　　　　　　　　ブラックスーツ、ホワイトシャツ、グレンチェックタイ




今日は3月31日で、3月決算の企業にとっては年度末になる。
11日に起きた震災の被害がどの程度反映されるのかは分からないが、この混乱が続けば平成23年度は相当に厳しい数字になるだろう。

ニュースを見ていると東北地方を中心に内定の取り消しが出ているようだ。
会社そのものが無くなってしまったケースもあるので仕方が無いのかもしれないが、非常に気の毒に思う。
私の娘は来年の3月に卒業予定なので現在就職活動中なのだが、案の定かなり厳しい状況のようだ。
何とか無事に仕事が決まれば良いのだけれど・・・。


昨日は香林坊ロータリークラブのメンバーである蓮本英信さんの通夜に参列した。
享年64歳という若さで亡くなられたが、現役（小松精錬社長）を退いて間もないこともあってか、大勢の弔問客に加えて、葬儀場であるセレモニーホールには置ききれないほど多くの生花が所狭しと並んでいた。


今回の震災で亡くなられた方の中には身元の確認どころか見つかっていない人も相当数に上る。また見つかったとしても火葬が出来ないために土葬で処理せざるを得ない人々もいる。
一方では家族に看取られて死を迎え、手厚く葬られる人がいる。


悪夢のような天災がもたらした不幸は、こういう場面でもその悲惨さを突き付けてくる。
大切な人を失う悲しみは遺族にとって同等であるはずなのに、別れ方が違うと悲しみの度合いが大きく変わってしまう。
そんなことを考えさせられた日であった。

香林坊ルネッサンス

　グレンチェックの２Ｂスーツ、ラベンダーのＢＤシャツ、パステルブルーのペイズリータイ




先週の土曜日（２６日）は香林坊に新しくオープンした複合ビル「香林坊ラモーダ」のオープニングセレモニーに出席。
この日は知り合いの弁護士のホールインワンコンペに出席する予定だったので、このセレモニーは欠席で連絡したのだが、震災の影響でコンペが中止になったために急遽参加することにした。



開始時刻のぎりぎりに到着したために会場内の席が空いておらず、何と前から２列目に座らされてしまった。
すぐ前の席には市長や県知事が座っている（汗）。

午後１時３０分開式。
最初にビルオーナーである北國新聞社の飛田社長のご挨拶。
総工費２５億をかけたこのビルは１・２階にセレクトショップ（ビームス・ジャーナルスタンダード）、３・５階に金沢ケーブルテレビネット、４階に北國文化センターのスタジオ、６階にはセコム、７階に石川県のＮＰＯ支援センター、８階に金沢市のクラフトビジネス支援機構、９階に金沢東高校の香林坊教室が入るということで、まさに産官学一体となった施設といえる。

その他来賓のご挨拶が終了した後でアトラクションが行われたのだが、最初はクラッシックバレーで次がベリーダンス。
どちらも北國文化センターで講師を務める女性だったが、特にベリーダンスは目のやり場に困ってしまった。
多分踊っている本人もさぞ、やり辛かったことだろう（笑）


セレモニー終了後は各フロアの内覧会。
確かにバラエティーに富んだ構成になっている。













飛田社長が代表幹事を務められている金沢経済同友会ではこのビルのオープンを契機に、今年を「香林坊ルネッサンス元年」と位置付けて、全国有数の繁華街である香林坊を復興、再生し、その名を全国に発信しようと呼びかけている。
地方経済が収縮していく中で中心部の活性化は地方都市活性化の原動力になることは間違いなく、片町を含めた５タウンも歩調を合わせて、金沢が元気になるように頑張らなければならない。

春なのに

　ダークブラウンのストライプスーツ、ホワイトシャツ、ワインレッド＆ゴールドのストライプタイ




今日は３月２５日。
暦の上では春なのに、窓の外には冷たい雨が降り気温も低いままだ。
東日本大震災の被災者の涙雨だろうか？


昨日ようやくプロ野球の開幕日が決まった。
すったもんだの揚句結局はセパ同時開催で決着したわけだが、こんなことでもめること自体がナンセンスである。
高度成長期の娯楽が無い時であれば、プロ野球が国民に元気と勇気を与えたかもしれないが、巨人戦が地上波から消えて視聴率も１ケタに低迷している現在は、急いで開幕する必要は全くない！


それに比べて２３日に開幕した春の甲子園大会で岡山・創志学園の野山主将が行った選手宣誓は心に滲みる素晴らしい内容だった。
「がんばろう日本」
この言葉を国民１人１人が胸に刻み、これからの復興に向け歩んで行かなければならない。



さて４月から神奈川の大学に進学する長男の住まいの準備のため、この連休の最終日に東京・神奈川に出掛けた。
震災の影響で計画停電が実施されている首都圏では、普段と違い人出が少ないと聞いていたが実際はどうなのだろう？
午前９時２０分の飛行機に乗り込むと意外と混んでいた。
ただ客層を見ると小さな子供連れやカップルが多かったので、多分首都圏に戻る帰省客が多かったのだろう。
羽田を経由して浜松町でＪＲに乗り換える。
改札は閑散としていた。


山手線の電車もこんな感じ。



渋谷で下車し改札からスクランブルを眺めると意外と人が出ているように見えたが、実際はかなり少ない。


渋谷からは東急田園都市線に乗り換えて青葉台に向かう。
渋谷の券売機も節電対策を実施中。


普段なら急行で２０分で着くが、この日は間引き運転中で各駅停車のみだった。
案の定車内はガラガラ。



青葉台に着き昼食を済ませてから息子のアパートに向かう。
駅前で立ち寄ったコンビニの棚は噂通り何も無い。


この日は生活用品（電化製品、家具）の受け入れ立ち会いと電話の開通工事のために行ったのだが、計画停電が実施されると大幅に予定がくるってしまう。
幸いこの日は見送りになったので予定通りの作業が出来たが、これから何ヶ月もこんな状態が続くと大変だ。
息子が４月からちゃんとした生活が出来るのか心配になる。


段取りを終えて夕方近くに宿泊先に向かったが、渋谷も新宿も節電のため殆どのお店が看板を消しているために、町全体が薄暗い。
これでは気分が沈んでしまう。
特に飲食店はまともに商売が出来ない有様で、このままでは死活問題だろう。


この震災が国に与えたダメージは計り知れないほど大きい。
復興には莫大な費用と年月がかかるだろう。
それでも何とか１日でも早く立ち直り、皆が笑顔で暮らせる日々を迎えたいと思う。


がんばろう日本！

復興支援

東日本大震災で被災された方々には謹んでお見舞い申し上げます。

我々商業者としても、今自分達が出来る範囲で微力ながら復興のお手伝いをさせて頂きたいと思います。


毎日ツイッターを見ていると色んな情報や、様々な意見が飛び交っている。
また某地元新聞などは週刊誌さながらの見出しで読者の恐怖心を煽りたてている。
私自身は、この未曽有の天災がもたらした困難を克服するには相当の時間（３～５年）が必要であり、自分達が出来ることを継続してやり続けていくしかないと思っている。

中途半端な同情やセンチメンタリズムで、何でもかんでも自粛の方向に向けば、経済活動が滞り被災地ばかりでなく日本全体が疲弊してしまう。
普段と変わらない生活を通じて生み出される利益から支払われる税金が復興の原資になるのだということを忘れてはいけない。


なお今現在、片町商店街および石川県社交料飲業協同組合の有志ならびに片町まち飲みラウンド関係者で義捐金の募金活動を計画しています。
実施は来週末辺りになると思いますが、詳細が決まり次第ご案内いたしますので、皆様のご協力をお願いいたします。

大震災

東北地方と関東を襲った大地震が発生してから３日が経つ。
週末は全ての報道が地震一色となり、時間を追うごとに被害の深刻さが伝わってきた。




今現在官房長官の記者会見が行われているが、正直なところこの大震災が現実に起こっていることとは思えない。
金沢はいつもと変わらない朝を迎え、人々も日常の生活を送っている。
一方では同じ日本に居ながら、家や車を失い、家族を失い、会社も無くなって途方に暮れている人達が大勢いる。
首都圏では計画停電が実施され、交通機関は混乱し、経済活動も滞っている。
これは夢ではないのか？


日本は有史以来幾多の困難を乗り越えてきた。
きっと今回もそうであるに違いないと思いながらも、言い知れぬ不安感が胸に渦巻いている。
いま福島原発の爆発情報と新たな津波情報が飛び込んできた。
本当にどうなってしまうのだろう？

キャメルのアルスターコート

昨年末頃から男性ファッション誌を見るにつけ「キャメルのコート」が欲しいと思っていた。
キャメルとは文字通り「らくだ」のことだが、欲しかった色目は「上品なミルクティーのような色」である。
ということで、以前何度かオーダースーツを作ったことがある東京のオーダースーツのヨシムラにメールで問い合わせたところ、丁度良い生地があるとのこと。
素材はキャメル１００％で、メーカーはイタリアのピアツェンザ（かなりの高級品！）。


そこで私からも「こんな感じを希望」と、手書きのスケッチを送った上で、１月の末に直接行くことにした。


要望としては
①チェスターほどフォーマルでなく、ステンカラーよりは襟が開いた形
②体型が前肩・反身なので、アーム（ショルダー）ホールに余裕を持たせる
③３つボタンで段返り
④総ステッチ
⑤丸台場
⑥バックベルト（ボタンどめ）
⑥インパーデットベント
⑦基本的に奥襟は立て気味にして着用するので、固めの芯を入れる


以上の希望を伝えたところ、担当者が「シングルのアルスターコートは如何でしょうか？」と提案してきた。
アルスターコートとはオーバーコートの典型で、トレンチコートの原型とも言われている。一般的にはダブル仕様が基本で、見た目には少し重い感じがするデザインである。
特に私がこだわったのは襟の部分で、とにかく「綺麗にロールする」形にしたかったが、色んな写真で見る限り「アルスター」とは違うような気がしたので、「出来ればこんな形でお願いします」と、またまた絵で描いて説明をした。
＊下の絵の襟の形がアルスター



襟以外はほぼ１００％希望通りに仕上がるということだったが、最終的に両サイドのポケットを「フレームドパッチポケット」に変更した。
注文を終えて納期を確認すると「３週間ほどで仕上がると思います」とのこと。
その後首を長くして待っていたところ、予定より１週間ほど遅れて連絡がきた。
メールに添付されていた画像がこれ。






問題は３枚目の後姿の画像である。
注文時には「バックベルトはボタンどめ」になっていたが、工場のミスで縫いつけてしまったらしい。
結局これを直すのに更に１週間程度かかるというお詫びの内容だった。
仕方が無いので了解してひたすら仕上がりを待った。


そして今日（３月８日）にようやく到着。
早速試着！


それではディテールの紹介♪

バックベルト（ボタンどめ）、インパーテッド・ベント


綺麗にロールした襟元


フレームドパッチポケット


ターンナップカフ


丸台場


ピアツェンザのタグ



ほぼ完璧！
唯一気に入らなかったのはボタンホールの色を濃い目の茶にしたこと。
＊但しこれは自分が選んで指示したのでしょうがない

仕上がりがずれ込んでしまったので、今シーズンは１０日ほどしか着られないと思うが、明日から毎日着ることにしよう♪♪♪

アメリカの不動産事情

昨日はＦＰの研修会に参加した。
今回の研修テーマは「アメリカのＦＰ事情～不動産投資編～」というもので、講師はロサンゼルスで不動産投資顧問会社を経営しているニック市丸氏。



リーマンショック以降アメリカの不動産市況は低空飛行を続けており、住宅に関しては毎月２０万戸を超える競売物件が市場に出回っている。
ちなみにアメリカ国内で最も住宅事情が悪いのはネバダ州（ラスベガスのあるところ）で９３軒に１軒が競売になっているそうだ。
そんな中でニックさんの経営するリーバンズという会社は独自のルートで競売物件を底値で購入し、リノベーションの後転売をすることで利益を上げており、その途中の段階で１年間に限り一般投資家との間で競売物件のローン契約を締結し、年間で約１０％の配当を支払う不動産投資ビジネスを展開している。
スキームを見るとローン契約を結んだ契約者にとってはリスクが大きいように感じるが、リーバンズから言わせるとほぼノーリスクで確実に収益が上がるとのこと。
どちらにせよキャッシュが余っている人向けの投資のような気がする。




さて、全く話は変わるが、いよいよ本格的な花粉症の季節がやってきた。
先週の日曜に片山津に行ったところ、早速症状が出てしまった。
一か月前から薬を服用し注射もしていたにも関わらず、たった１日で発症してしまう。
これではらちが明かないので、あらゆる手段を駆使して花粉症対策に臨むことにした。
スギ花粉などに負けていられるか！